有末剛緊縛夜話第十五夜 「盲獣ーあなたの世間に唾を吐くー」
名月といえば十五夜。
秋の空に浮かぶ美しい月は、かつて信仰を集めた豊穣のシンボルでもあります。
月が表すものはほかにもございます。
狂気、女性、妊娠。
実際、交通事故や出産は満月の時に増える傾向があるとか。
稀代の緊縛師有末剛先生におかれましては、かつて月齢カレンダーをお持ちだったそうでございます。
月は、どこかひとを、狂わせる。
名月・十五夜の内側に孕む闇、その静かな狂気にふさわしく、
今回の緊縛夜話は盲いた男の世界、そしてひとを惹きつける独特の世界・・・
江戸川乱歩の傑作「盲獣」を、緊縛舞台として再構築します。
闇の世界は、今そこにある官能を改めて感じる時間をもたらすのかもしれません。
記念すべき十五回目、プレイベントやトークイベントも開催。
今回は特に懇親会を設けてはおりませんが、そのぶん少しゆっくりとした時間が随所にございます。
是非それぞれをお楽しみ頂ければと思います。
さて詳細は以下でございます。
有末剛 緊縛夜話 第十五夜『盲獣ーあなたの世間に唾を吐くー』
【日時】
2017年
・4月8日(土)
開演/昼の部14:00 夜の部18:00(昼の部終演後トークイベント有/夜の部終演後有末剛私物掘り出し物販売有)
・4月9日(日)
開演14:00 (終演後トークイベント有)
(それぞれ30分前に開場 上演時間は約80分の予定です)
・2017年4月6日(木)19:00~(18:30開場)プレイベント/緊縛クロッキー会
【料金】
予約:一般3,000円 当日:一般3,500円
※公演とプレイベント両方にご来場のお客様はセット料金となります。プレイベント+公演1回鑑賞料金5000円です。この場合には公演入場時にお名前の確認が必要となります(ニックネーム可)
全て当日会場でのご精算となります。全席自由、ご来場順のご案内です。
当日券のお客様のご案内は、ご予約のお客様の後となります。
【キャスト】
原作/江戸川乱歩
緊縛/有末剛
挿絵美術/竹中英太郎
脚本・演出/高木尋士
緊縛モデル/あべあゆみ・嶋木美羽 ・吉乃蕾
朗読/磯崎いなほ・市川未来
美術効果/鶴見直斗
映像/芝崎るみ
効果スタッフ/北村丈・今野太郎・永友優
協力/竹中英太郎記念館
【概要】
有末剛の緊縛を様々な演出で送る舞台「緊縛夜話」
今回は江戸川乱歩の傑作『盲獣』が、オフィス再生主宰の高木尋士の手によって緊縛舞台として蘇ります。
そこに展開されるのは「闇の世界」
触覚芸術を完成させる一人のめくら。
本名不明、年齢不明、住所不明、通称、盲獣。
闇の世界で五感が蠢くとき、官能が目を覚ます。
そこにいるものは稀代の獣か、それとも・・・
「闇を覗こうとするとき、闇もまたあなたを見ている」
・4月8日昼公演終演後トークイベント
『昭和のエロスとタナトス』/ゲスト 鈴木邦男氏(政治活動家・文筆家)
・4月8日夜講演後特別販売イベント
『有末闇市』/有末家の簞笥の奥、闇から這い出した秘蔵の本、DVD、ビデオ、もしかしたら衣装やサングラスなど?販売いたします。ファンの方必見!
・4月9日終演後トークイベント
『乱歩の世界の魅力 ー想像する力、想像させる力ー』/ゲスト 多賀新氏(銅版画家)
・4月6日 プレイベント/緊縛クロッキー会(着衣・男女モデル)
見学参加可(客席からの見学となります)撮影不可。15分3ポーズ(予定)
終了後はクロッキーモデルを務める出演者や有末剛との交流もお楽しみください。
希望者への体験緊縛有、3名様まで。応募多数の場合は緊縛未経験者優先の上、抽選となります。
【お問い合わせ・ご予約/ザムザ阿佐谷】
TEL: 03-5327-7640/E-mail: asagaya@laputa-jp.com まで。
件名に「有末剛緊縛夜話15予約」本文に氏名・連絡先・予約枚数・観覧回・プレイベント参加の有無をご明記ください(プレイベントのみ参加の場合は、本文に氏名・連絡先・予約枚数をご明記ください)
劇場からの返信をもってご予約完了となります。携帯電話の受信設定をしている場合は劇場からのメールが受信できない場合がございます。受信設定を解除してください。
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・ 緊縛夜話Twitter https://twitter.com/jiji_urakata
【プロフィール】
有末剛
80年代初頭に緊縛師としてデビュー以降、映画・雑誌等多くの媒体で緊縛を担当。国内外で精力的に緊縛ワークショップを開催し、緊縛指導書などの制作も行う。他分野のメディアやアーティストと積極的にコラボレーションを図り、芸術性の高い独自の緊縛世界を展開する傍ら、自らも著述や写真などの作品を発表。
また緊縛師としての深い経験により得た「官能についての見識」を伝える活動を開始。緊縛師であり官能研究家、写真家であり作家。その要素の全ては丹念に紡ぎ出され独特の世界を築き上げている。
有末剛公式HP http://arisuego.jimdo.com/
高木尋士
80年代初頭、暗闇を作ることと暗闇を覗くことに熱中し、以降、取り憑かれたように「暗闇」を創り続ける。寺山修司の死をきっかけに舞台作品を発表し始め、故昭和精吾の楽曲制作や音響、月蝕歌劇団や万有引力での音響などを経て、「劇団再生」を結成。故見澤知廉の作品を舞台化しながら、テーマを「革命」「学生運動」へと先鋭化していく。闇に浮かび上がる独特の舞台観は、見る者に対して「見ることの責任」を突きつけ、構造としての「闇」を視覚化する。
また鈴木邦男氏との定期的な対談を通じて、新しい「読書」の形を提案し続けている。年間500冊におよぶ読書から、文学における「闇」の具現化に取り組んでいる。
高木尋士公式HP http://www.takagigokko.com/