有末剛 緊縛夜話 第六夜「或る寓話」
夜話付きじいやの小春便り 5
4月9日 晴れ
ああ。
桜が儚く散ってしまいます。
美しい、しかし余りに容赦ない、美の終焉です。いつかの再会、切に願います。
そして、緊縛夜話まであと僅かとなりました。
容赦ない時の流れが、なんとここにも。
そんなこんなで一同、時間と戦っております。ゆっくり晩酌も憚られる最近、せめて心は自由でありたい。手を動かしつつ私の脳裏に浮かぶのは遥かな思い出、いつかの麗しい彼の方。
切なく縛られた麗しい方の愁眉。色づく唇。白い肌に滲む汗。にじる爪先、ああ。
…失礼致しました、私、思い出の甘美な海へドボンしておりました。
しかし、何故、縛られた女性は花開くように美しくなるのでしょう。
縄に身を委ねる、それはある意味に於いて、麗しい方御自身の解放なのかもしれません。
為す術なく身を任せる時、縛られた方は身体の自由を失うと同時に、反作用のように、心を、魂を自由にしていくように私は感じるのでございます。いつか、有末様に、その心をじっくりと伺ってみたく思います。
いやしかし、麗しい方が身を委ねる時。
縄を持つ方によって、その時間は如何様にも変容する事でございましょう。
柔らかい魂は、取り扱いに繊細さを要します。
さて世界の縛聖・有末剛様は、緊縛を、抱擁と受け止めておいでだとの事でございます。
自らの腕のみでは叶わぬほどの、強い抱擁です。
それはどんなものなのでしょうか。
百聞は一見にしかず。
是非、ご覧になってみて下さい。
次回緊縛夜話は4月13日、17時より開演でございます。
更に和気藹々の懇親会では、手拭い、風呂敷、お猪口、はたまた書籍や日本酒まで、貴重な有末様由来のグッズ販売も致しております。また、ご希望の方先着三名様に限り、緊縛体験もできます。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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